- 英語を使ってグローバルに活躍したい
- 様々な国籍の人と仕事がしたい
- 日本で働くのが息苦しい
- 海外でゆるく働きたい
みなさん、このような願望を一度は持ったことがあるのでは無いでしょうか。ひと昔前では、一部のエリートサラリーマンや海外育ちが長い帰国子女などに限られていましたが、東南アジアの発達や、インターネットの発達、交通機関の発達によって、今では海外で働くという選択肢も当たり前になりつつあります。
今回は、海外就職って本当にデキるの?どの仕事だったら簡単なの?という疑問に答えていきます。
目次
シンガポール|就職方法別の難易度
就職方法(ステータス) | 企業例、業界例 | 職種例 | 難易度 |
外資グローバル企業での直接採用 | グーグル、フェイスブック、P&G等 | ITエンジニア、金融専門職、マーケティング等 | ★★★ |
グローバル企業での駐在 | P&G、アクセンチュア、PWC等 | マーケティング、コンサルタント等 | ★★★ |
日系企業海外駐在 | 総合商社、メガバンク、メーカー | 総合職 | ★★ |
日系企業海外駐在(トレーニー) | 総合商社、メガバンク、メーカー | 研修生 | ★ |
現地採用 | 人材系、専門商社、メーカー、SIer、ベンチャー | 営業、バックオフィス、SI系エンジニア、Webエンジニア | ★ |
現地採用(DP) | 総合商社、メガバンク、メーカー、人材系 | 事務、営業アシスタント | ★ |
海外起業(番外編) | IT、金融 | IT、金融(ヘッジファンド) | ★★★ |
外資グローバル企業での直接採用
難易度:★★〜★★★
年収:★★〜★★★
グローバル企業とは、海外企業のうち世界中に拠点を展開している企業をさしています。わかりやすくいうと世界の時価総額でTOP100に入るような超巨大企業をイメージするとよいかもしれません。
グローバル企業の直接採用というのは、現地でその国で募集されている求人に応募して採用されることです。つまり求められているのは、職種で必要となるスキル・経験に加えて、現地並みの文化の理解とコミュニケーションが取れることです。日本人にとって大きなハードルは英語の部分とマネジメントやコミュニケーションで必要となってくるカルチャーの理解です。
ただし、シンガポールのグローバル企業でも、一部日本人向けのポジションがあります。シンガポールは国の性質上アジア全体のリージョナルHQ(地域統括拠点)となることが多く、シンガポールから日本のマーケットを担当する、などというポジションがあるためです。日本人向けのポジションの場合は、社内コミュニケーションはもちろん英語になりますが、対クライアントでは日系企業相手となることが多く、日本語を用いることになるので、日本人にとっては比較的就きやすいポジションになります。
外資グローバル企業は、スタッフレベルとマネージャーレベルで年収が大きく異なります。ポジションが上がるにつれて日本では考えられないほど給与水準が上がります。
グローバル企業での駐在(転籍)
難易度:★★★
年収:★★★
これはグローバル企業の日本法人に就職し、シンガポール法人に駐在もしくは転籍するパターンです。グローバル企業では、マーケティング部門やアジア統括部門を日本ではなくシンガポールに置いていることが多いため、職種や役職によっては、日本からシンガポールに駐在することがあります。
レポートラインも外国人の上司になることが多いので、ビジネスに問題なく使用できる英語レベルが必要となってきます。
職能としてのスキルと英語力のどちらも必要になりますので、難易度は相当高いでしょう。その分、年収や待遇は非常に恵まれたものになるでしょう。
日系企業海外駐在
難易度:★★
年収:★★〜★★★
日本人の一般的な駐在によるシンガポール勤務です。日系企業ですと、総合商社、海運、メガバンク、メーカー、SIerなど様々な企業から駐在で来ています。
日系企業の場合、年収が高くなるという訳ではないですが、シンガポール駐在手当や家賃補助による福利厚生が非常に充実しており、日本で働いている時と比較して相当ハイグレードな生活が可能になります。福利厚生は企業によって大きく違いますが、総合商社・海運・メガバンク系は比較的よく、メーカー、SIer系はそれよりも劣るといった印象です。
シンガポールあるあるですが、家族で駐在でシンガポールにきて、帰任の辞令が出てもハイグレードな生活に未練のある奥さんがシンガポールでの就業を希望する、といったこともあります。
難易度的には、ある程度英語ができるのであれば、そもそも駐在を多い企業であれば、それほど難しくはないと思われます。
日系企業海外駐在(トレーニー)
難易度:★
年収:★★
日系企業は、海外駐在を経験させる前に、トレーニーといって1〜2年の短いスパンで若手の社員を研修として海外勤務させる風習があります。基本的に、何かの実績を残しているというよりは、これもある程度の英語力があれば、難易度は高くありません。むしろ運の要素の方が強いでしょう。
現地採用(日系企業)、現地採用(DP)
難易度:★
年収:★
現地採用は、現地の日系企業において、現地法人の雇用関係で就労する人になります。
シンガポールの日系企業では、駐在員のようにコストがかかる社員ではなく、現地法人の法律で比較的ライトに雇用できる現地採用の需要があります。
それに加えて、シンガポールでは、大卒の日本人にとっては比較的就労ビザ(EP)が取りやすい国でした。例えば、MARCHや関関同立レベルで問題なく就労ビザ(EP)を取ることができました。また、DPと呼ばれる帯同ビザを保持している人はさらに、就労許可(LOC)が簡単に出ました。(なお、現在は就労ビザの要件が徐々に厳しくなっております。
どちらも、業界経験や職種の専門性などは大きく必要とされていません。ビジネスレベルで最低限現地スタッフと英語でのコミュニケーションを取ることができれば、就労チャンスはとても多いです。
しかし、日本法人の雇用ではないため、海外駐在に比べ、非常に雇用は不安定です。また、仕事内容もどちらかという駐在員のサポートに近かったり、ルーティン的な仕事が多いので、必ずしもスキルアップができるかというとそうではありません。
海外起業(番外編)
難易度:★★〜★★★
実は、シンガポールでは日本人の起業家が多く、独自のネットワークを築いたり、いわゆる駐在的な日本人ネットワークに混ざらず、事業を起こしている人々が少数ですが、存在します。
シンガポールでの教育システムや安い税金を魅力と感じて、日本でIPOを経験した起業家がシンガポールに移り住んでいるということも有名な話です。
海外駐在、海外現地採用の仕事を見つけるためには
海外駐在を目指すには、転職エージェントに相談するのが最も有効です。外資系企業の案件や日系企業の海外案件を持っている転職エージェントに相談しましょう。下記の2社は海外案件にも強みをもつ転職エージェントです。
こちらのページでは日系企業の海外駐在案件を取り扱っています。
こちらのページは海外現地採用の案件が多くあります。
ただし、シンガポールの駐在のようなポジションには、社内からも多くの立候補があるため、非常に狭き門だと思っていいでしょう。
すでに別の会社で海外駐在の経験があったり、英語に加え、中国語も堪能であったりと武器が必要になります。
まとめ
以上、シンガポールでの就労方法を、年収や難易度で比較しながら解説しました。海外での就労は就労方法によっては、意外に簡単に実現できたりします。ただ、海外で働く=キャリアアップではありませんので、ご注意ください。
あなたの後悔のないキャリアの参考になれば幸いです。